フルサイズミラーレス EOS R 1ヶ月使用レビュー

前回は主に買い換えに至るまでのお話と購入の決め手となったポイントなどお話しましたが、今回は実際に約1ヶ月間、5000枚ほど撮影してみての使用感をお話しします。

EOS Rファーストインプレッション

〜よかった編〜

良かった点①
見やすい電子ビューファインダー

ミラーレスに移行した時の一番のメリットであり不安要素でもある電子ビューファインダー。
一眼レフの光学ファインダーと違い、生の景色ではなく映像を見ることになるので、露出が反映された状態で見れるメリットもありますが正直電子ビューって苦手意識があったので不安でした。
お店で試した時も、イマイチ良いのか悪いのか判断できず…。
実際撮影に行って使ってみて、ファインダーの見易さにびっくり!
ピントもよく見えるのでマニュアルフォーカスでも合わせやすいしピーキングやフォーカスガイドもわかりやすい。
SONYのα7シリーズのファインダーはギラギラした感じがして個人的に苦手だったのですが、Rは特に違和感なく使えました。(個人的感想です)
あと屋外&夜間&ストロボ多灯で撮影する機会もありましたが、補助で定常光を使っていたのもあって電子ビューでも特に不便なく撮影できました。

光学ファインダーだと優秀な人間の目で見るので、自分の目のスペック次第wですが暗いところでも目が慣れてちゃんと被写体認識できるんですが、電子ビューだとモニター覗いているのと同じなので、暗いところだと暗くしか見えないんですよね(露出シュミレーションオフにしてもあまり変わらなかった…)
ストロボライティングもするので、使う前はそこも不安要素でした

それと夜間撮影の時に実感したのが、AF低輝度限界EV-6のおかげで暗くてもAFもすぐに合うので撮影に集中できます。
蛍撮影の時期が楽しみです〜(それまでにRF35欲しい…)あと肉眼よりも、露出シュミレーションのおかげか光がよく見えるようになりました。写真は光を撮ると言いますが、より意識しやすくなったと思います。

良かった点②
高解像度

画質が、イイ!!
初代5Dから6Dへ買い替えた時、クリアな写りに感動しました。
その後の6Dからmark2は、画質面ではそんなに進化は見られなかったんですよね。
画素数的には600万画素ほどアップしているので向上しているんですが、実感としては劇的な変化ではなく、主に機能面(ライブビューのAFだったり、タッチパネル&バリアングル液晶だったり連写コマ数であったり)は大幅によくなっていたので良かったのですが、今回の買い替えは画質面の向上がすごく実感できました。撮れ高がいいです!早くRFレンズを使いたい!

 

良かった点③
広いダイナミックレンジ

6Dmark2はダイナミックレンジが狭いと言われまくっていて、オーナーとしては検証記事やそれに対するコメントなど読んで何だか寂しい気持ちになったりもしましたが、特に不便に感じることもなく使ってました。
で、EOSRで外で実際撮ったら…これはイイ(気がする)!!
厳密に同条件で撮影してRAW現像して比べた訳ではないので本当感覚というか野生の勘みたいなものですが…。
テスト結果も公開されていますが、5DmarkIV相当だとか。
目で見た通りの写真に仕上げられる気がします。

 

〜悪かった編〜

 

悪かった点①
バッテリー持ち

仕様表にも350枚と記載あり初めから分かっていた事ですが、レフ機よりは保たないですね。
ただ実際使用してみて、1日撮影で1800枚+動画2分程度ならバッテリーフルで2個使いきり、最後に入れ替えた1個はメモリ1つも減らずで使えたので思っていたよりは良かったです。1800枚でバッテリー2.5個分だと仮定しても、1個あたり720枚ほどでしょうか。
液晶の表示はライブビューにせず、常に設定画面だったのも長持ちの要因かもしれません。
でも6Dの時は1日交換せず使えていたので、やっぱりもちは悪いですね。
バッテリーグリップが欲しいです。

悪かった点②
タッチ&ドラッグAF

これは個人差あると思いますが、私は利き目が左なのでファインダーも左で覗いているんです。そうすると、どうしても頰が液晶に触れてしまって、タッチ&ドラッグAFをONにしていると意図せずAFポイントがずれてしまいます…あと女性の手だからなのか、ファインダー覗きながらタッチ&ドラッグAFしようとすると親指をかなり伸ばさないと液晶に届かないっていうのも難点でした。よって、今は「使わない」で設定しています。
AFポイントの移動は十字キーに割り当てました。

 

悪かった点③
マウントアダプター

って書くと誤解を生みますが、コントロールリングマウントアダプターは非常に良いと思います。ダイヤル少ない代わりにコントロールリングは絶対使いたいので、EFレンズでもコントロールリング使えるようにしてくれたのは非常にありがたい。
ただ難点もありました。まず、全長が長くなる。物理的に仕方ない所なのですが、同じレンズ装着した時は6DよりもRの方が長くなってしまうんですよね。なので、カメラバッグに影響が出ますw
ピークデザインのエブリデイスリング、6Dの時は24-70F4Lを装着した時は結構余裕があってレンズもう一本入ったのですが、Rだと長くなってしまって余裕が無くなってしまいます。
それと広角ズームとか標準ズームなら気にならないんですが、EF70-200F2.8LIIを付けた時はバランスが悪くてコントロールリングが回しにくい。…RF70-200F2.8を買えという事でしょうか(笑)
あとこれはまだRFレンズ持ってないので想像ですが、RFレンズだとコントロールリングがレンズ先端にあるんですよね。回す場所、間違えそう。
あと、オールドレンズ使うときの社外マントアダプターにはもちろんコントロールリングは付いていないので、設定変える時に液晶でやらなければいけなくてちょっとめんどくさい。
マウントアダプターが悪いというよりは、EOSRの操作系が悪いですね〜。

 

悪かった点④
顔認識・瞳AFの精度

瞳AF、試してみたんですがふとした拍子に外れてしまってなかなか復帰しなかったり…撮影テンポも悪くなってしまうんですよねぇ。
バストアップなら瞳AF効くのですが、そこからちょっと離れると顔認識に切り替わります。私の腕の問題か、離れた状態での顔認識だとAFポイントは顔に来てるんですがピントがズレて撮れてしまったりがあったので、結局1点AFにしてしまいました。

 

悪かった点⑤
今までにない操作系、自分のアップデートが必要(笑)

今までのEOSの操作って、カメラが自分に寄せてくれていた感あるのですが(※恐らく慣れです)今度は自分がカメラに寄せていかないといけない感があります。
新しいマルチファンクションバーやコントロールリング、無くなったくるくる回せるサブ電子ダイヤル。少なくなった各種ボタン類。
その代わり色々とボタンカスタマイズできるようになったので、自分がよく使う機能だけ割り当てて素早く設定変えられるようにもできますが、慣れるまであちこちボタンを押してしまったりと、自分の脳が追いつかないw
あと割り当てる機能に限りがあったり、取捨選択も悩む所ですね〜
最初はかなり戸惑いましたが、ボタンのカスタマイズ色々やって、今はそんなに悪くはない印象になりました。
マルチファンクションバーは設定の割り振りが迷走中ですが、今のところスライドでAF方式選択、左タップで水準器表示、右タップで拡大で落ち着きました。

まとめ

悪かった所が多いですが、個人的には撮れ高が良くて気に入っています。
Rシリーズは始まったばかりなので、今後の展開に期待です。
アップデートも細かく行ってくれているのも嬉しい。どんどん使いやすく進化していってほしいです。

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CANON キヤノン

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